「Qoala」導入前の課題
弊社は個人事業主の営業をメインに活動しており参画後のサポートや毎月の事務作業等を一人で実施しております。
また弊社所属エンジニアは若手(ロースキル)が中心となっており、教育に時間を割く必要がある為、教育と営業の工数配分に悩んでいたというのが当時の状況となります。
「Qoala」選定理由
SES業界は、様々な方法で営業を行っています。
例えば、チャットやLINEでグループを作ったり、登録方のWebサイトを作る等、情報交換(情報提供)の方法を営業は工夫しています。
ところがどれもなかなか定着しない為、結果的に旧態依然としたメーラーによる情報交換が主流である環境は変わらないだろうと思っておりました。
弊社も同様にメーラーの検索キーワードを使ってマッチング業務を行っておりましたが、1日中かかりきりで一生懸命業務に当たっても数件しかマッチング出来ないなど、なかなか結果につなげる事が出来ない課題にぶつかっていました。
また今後の営業展開を考える中で営業人員を増やしたいという気持ちがある一方で、その人の知識によってマッチングできる量や質にバラつきが出てしまう為、とても新人営業を雇用することなど検討も出来ない状況でした。
Qoala導入によりこの部分(営業人員の教育期間短縮)を改善出来るのではないかと思い、導入を決めたというのが1つ目の理由です。
2つ目の理由は、私自身の営業工数を削減出来るイメージが付いたことでした。
実際に導入してみると、注力している技術者を「案件人材管理」に登録して、その技術者向けの案件があるかどうかを確認するだけなので、営業工数は大幅に改善されました。現在は、空いた時間で技術者の教育に時間を充てることが出来るようになりました。
「Qoala」活用の展望
弊社が提携している個人事業主はベテラン技術者と若手技術者に分かれておりますが、ベテランの技術者に関しては、今後自分たちが「IT業界でどのように仕事をしていくのか?」、「個人事業主として歳を重ね、尚現場で必要とされる為にどのような準備が必要なのか?」ということを真剣に考えるタイミングが来ていると感じていますので、彼ら自身の自立を促進する為のツールとしてQoalaを活用することができないか?というような事を検討しております。
現状の問題点は、技術者自身が市場動向を把握する事が出来ず、営業のフィルターがかかった情報で自身の参画先を決めなければならない環境にある点でなないかと捉えております。
よって例えば、エンジニア自身がQoalaを使って次の参画先を探すことが出来るようになれば、自身の市場価格を把握する事も出来ますし、納得感のある職場選びも出来るようになるのではないかと考えております。その結果、スキル面とモラルの面の両軸において自身の価値を高めていき、IT業界において個人事業主が充実した仕事が出来る環境が整うのではないかと考えております。
ITフリーランスの理想形は、モラルを身に着けた人間が自身で携わりたい業務(仕事)を見つけて参画し、自身の技術を伸ばしていけることだと思いますので。
技術者がトレンドにあった技術を身につけていく事は大変重要ですので、例えば今後はビッグデータを使ってエンジニアが自身の市場価値を把握出来るような機能を実装出来ないか要望を出させていただいております。例えば市場で求められている技術のトレンドを早いタイミングで情報をキャッチしたいですし、案件と技術者の需給バランスがどうなっているのか?等のデータが分析出来る機能があると大変有難いです。
「営業」と「教育(技術)」は、対となっているものだと考えておりますので、今後もQoalaを駆使してITフリーランスが自立していく為の支援をしていきたいと考えております。